本文へジャンプつまご屋のドキュメントやらつぶやきなど・・・
つまご屋のさくらんぼ
佐藤錦、南部町便り
佐藤錦、安美錦、
さくらんぼ
青森県南部町はつまご屋の田んぼからタニシを獲った
私がコレステロールを管理するわけ
古里の南部町と馬淵川と名久井岳そして達者村
わらで縄をなう
うまいまるごと普代海産祭り
師走る人々
めがね的愚考生活
南部町のえんぶり
阿房宮(食用菊)
の里・南部町
不思議な謎にセマル、目からうろこの物語
食べ物の記憶
湊朝市
あのなっす・さろん
ヤギのちっち
ジャガイモの味と夏休みカッパになる
西女
南部町のいいところ
芸術のことはよくわからない
えんぶりの神様
昔、むかしの豆しとぎ
ベゴ(牛)とだだ(父)とワ
(私
)と
想い石
味噌は手前味噌
佐々木ラジヲン
爆発するルネッサンスとお祭り
さげじょの夜
十二支のオトシ子
旅はみちずれ、または股ずれ世は情け、踊る阿呆
旅の函館、かからん
ケツ(房総編2)
支えられて人になる
(房総編3)
絆をつなぐ(房総完結編)
ふるさと南部町りんごのかまり
八戸湊朝市ぶらぶら武士
かえるの漂着、木枯らし吹く秋の終わりの旅人よ
男蝉、女蝉
えんぶり考
盆にはぞうりがいい
稲穂を拾う人
郵便配達人
母の靴下
蕎麦とネギと国道
104号線
古里の秋祭り
剣吉かいわい
ざわめく心

ガリレオが大空を

駆け巡りエジソン

が釜を焚く六月。
     

 謎のヘリコプターが

現れトマトハウスの

上空を旋回するので

あった。


チョウ、ヤバイ

って感じ・・・
ガリレオ、エジソン、偉大な発明家は大空を駆け巡る


六月のヘリコプター



        六月のヘリコプター
 


 六月はヘリコプターがやって来た。

六月の花嫁ならうれしいが六月のヘリコプターはなにか怪しげである。

六月のつまご屋は忙しい季節、畑の草取りや作物につく害虫の駆除など

忙しい六月のある日のこと、トマトハウスの中での作業中、

 山のかなたからヘリコプターがやって来た。

      

ヘリコプターが好きです。子供のころ好きでした。

ヘリコプターの音がいい、あのプロペラのバタバタ感がいい、それと

飛行機と違いゆっくりした動作で動き回るところが竹とんぼの原形を残している。

 子供のころヘリコプターが飛んでくると夢中で家から裸足で飛び出し手を振りました。

とくにヘリコプターだけでなく自動車や汽車など音を立て煙を吐き走るもの

は珍しく不思議な感覚におちいった。

なにしろ少年は空を飛ぶものは鳩やトンビや赤とんぼ、街道を荷を引いて歩むのは牛や馬

しか見たことがない。

 鉄が空を飛び、ジャリ道の埃を立てながら走り去るトラックは

街へサーカス団が連れて来る象と同じくらい感動した。

 
ヘリコプター

六月のヘリコプターが大空をかけめぐる


トマトハウスの中は37度の温度を指していた。汗だくに喉の渇きとだるさで

早くトマトハウスから出たい、そんな時ヘリコプターがやって来た。

トマトハウスを飛び出し思わず手を振り「こんにちはー」と大声で叫びました。

 
 気持ち良かったです。スカッとしました。


記憶の中でよみがえる突然の行動は怪しく異常に見えたに違いない。

六月のヘリコプターはトマトハウスの上空をグルグル旋回し始めたではないか。

   ヤバイ。あの六月のヘリコプターの操縦士は救助を求めていると

勘違いしたにちがいない。超ヤバイって感じ。なんでもないよ、と叫んでも聞こえないでしょう。

 平素を装いなにごともなかったように暑いトマトハウスの中で

また作業をしましたよ。

ヘリコプターはやがて山の彼方へと飛んでいきました。

 少年の心を持つ大人のため、それに応えて旋回したのか、SOSと勘違い

したのか六月のヘリコプターは謎である。


 


   




つまご屋com

指が曲がった職人