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つまご屋のさくらんぼ
佐藤錦、南部町便り
佐藤錦、安美錦、
さくらんぼ
青森県南部町はつまご屋の田んぼからタニシを獲った
私がコレステロールを管理するわけ
古里の南部町と馬淵川と名久井岳そして達者村
わらで縄をなう
うまいまるごと普代海産祭り
師走る人々
めがね的愚考生活
南部町のえんぶり
阿房宮(食用菊)
の里・南部町
不思議な謎にセマル、目からうろこの物語
食べ物の記憶
湊朝市
あのなっす・さろん
ヤギのちっち
ジャガイモの味と夏休みカッパになる
西女
南部町のいいところ
芸術のことはよくわからない
えんぶりの神様
昔、むかしの豆しとぎ
ベゴ(牛)とだだ(父)とワ
(私
)と
想い石
味噌は手前味噌
六月のヘリコプター
爆発するルネッサンスとお祭り
さげじょの夜
十二支のオトシ子
旅はみちずれ、または股ずれ世は情け、踊る阿呆
旅の函館、かからん
ケツ(房総編2)
支えられて人になる
(房総編3)
絆をつなぐ(房総完結編)
ふるさと南部町りんごのかまり
八戸湊朝市ぶらぶら武士
かえるの漂着、木枯らし吹く秋の終わりの旅人よ
男蝉、女蝉
えんぶり考
盆にはぞうりがいい
稲穂を拾う人
郵便配達人
母の靴下
蕎麦とネギと国道
104号線
古里の秋祭り
剣吉かいわい
ざわめく心
芳川さん

あの頃、ラジオから流れる故郷の唄なつかしいなあ

佐々木ラジヲン


佐々木ラジヲン

佐々木ラジヲンはどこまでが本当の話か嘘なのかわからない。
八戸の小中野の飲み屋の女、ありゃえがったなあ三晩泊ってきたじゃ。
乳はあまり大きくなく手にすっぽり収まり腰は瓢箪のようにくびれ
 声は鈴のような泣き声、打てば響くとはあんな女のことだべ。
誰かのうけうりのようだがそんなのは関係なく僕らは
こんな話は口からよだれを垂らし頭から湯気があがり
その次はどうヤッタ早ぐ、はやぐと話の続きを催促するのだった。

佐々木ラジヲンのこだわり方



ラジオ作りにはまり今ではでっかいスピーカーが自慢の作であり
そこから出る重低音は窓ガラスをビリビリ震わす。それがいいのだそうだ。
 なんでも中学校のとき学校へラジオを持ってきて先生に取り上げられ
それからあだ名は佐々木ラジヲン。

佐々木ラジヲンは僕らより3つ年上で学校の先生が教えてくれない女の
秘密ことをいかにも、もっともらしくそのことを体験したかのようおもしろおかしく語る。
 僕らはその話を聞きたくて佐々木ラジヲンの家へ遊びに行く。
佐々木ラジヲンの部屋は雑然とし煙草の吸殻や酒の空瓶で異様な臭いがする。

スピーカーやら作りかけのアンプ

この真空管は東京の秋葉原から取り寄せたpc−139で性能がよくもっともいい音がでる。
といいベートウベンのなんとかかんとかの有名な
曲のレコードだから心して聞くようになんたらかんたら
のウンチク。
 やはり佐々木ラジヲンである。
佐々木ラジヲンの世界は独特のステータスをもち我々をひきつける魅力があり音楽のことを熱く語る。

僕はこの空間が好きだった。自分が持っていない大人のような世界
もう少しで手がとどきそうで子供ではない背伸びした自分、佐々木ラジヲンが
 教えてくれた女の秘密の園、僕らはこうしてだんだんと大人になってゆく。

佐々木ラジヲンは中学校を卒業して地元の小さな会社に就職したあと東京へ出て高度成長の波
に乗り自分で会社を立ち上げ一時はいいときもあったがそのあとの不景気
で倒産しその後はわからない。うわさでは上野駅でホームレスの姿を
 した佐々木ラジヲンを見かけたとか。



   

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指が曲がった職人