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この瞬間つまご屋は子供に帰るのです。
目は生き生きとしズボンのスソをまくり上げ長靴を
脱ぎ田んぼの中へ入っていく、午後の日差しを浴びながら
田の中はナマヌルク足はその感触を敏感
に感じとっている。あの時の麦わら帽子をかぶり悪がき数人で
田の中で泥んこになりながら遊んだ ことを思い出した。
つまご屋の田んぼにはタニシが生息しているのです。
よく観察してみるとゲンゴロウ、ヤゴ、カエル
などが見られる、農薬をできるだけ押さえた成果が今現れている。
タニシを獲りながら思い出すのは母の言ったこと、
母は戦争に父を送り出しその無事を祈り
ながら元気にいるようにと慰問袋にタニシを入れて遥か遠い
中国大陸の父の元へ送った
とのこと、当時食べるものもなく、あるのは田んぼに行くとタニシが
いっぱいこれを佃煮にしたそうです。
遥か地へ行った父は送られたタニシを戦友に分け
与えながらも生き延び帰ってきたということを
父から聞いた、戦後生まれの私はタニシを食い命をもらった父の子
でありタニシの子であるかもしれない。
130種、8000本もこの園に植えてあるそうです。
これは驚きだ、種類が130種、このボタンを
甘くみないでほしい。あ、すみません、誰も甘くみてませんよね。
ぼたんボタンぼたんと
棚からボタ餅が落ちてくるほどの見渡すかぎりのぼたん、
今が見ごろです。
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