蕎麦とネギと国道104号線
国道104号線の基点は八戸市下長交差点から始まり秋田県鹿角市まで距離は
160キロメートル続くそうである。
はあ、そうですか。と独り、うなずく自分が寂しくまた、ひとりで蕎麦を煮て箸の代わりにネギ
で蕎麦をすくい、ネギをかじる。福島県は大内宿の名物、ネギ蕎麦をまね、食べてみると
これはいける。ネギはネギとしての存在感をはっきり出し口の中でネギの香りが蕎麦と
マッチしネギは南部太ネギが蕎麦は岩手名物、土川そばがいい。
しかし葱はあんまりかじりすぎると麺のほうが負け葱が優位に立ち口の中で暴れだす。
そのときは汁をズズズーと吸い、この時、音を出してもいい緊急ノ場ワイの応急措置である。
麺は太めだがあんまり煮すぎてはいけない。15分前後と書いてあるが10分で仕上げ冷水であげる。
麺が残った時ラップに包んで夜の部に食べると程よい食感を味わえる。
麺の弾力が歯ごたえが、あーーー幸せ。てんぷら蕎麦がいい。限定して言わしてもらうと
牛蒡と人参のてんぷら、揚げたてはカリカリが汁と程よく混じり牛蒡はやはり土のかほりが
繊維の中から感じられる。これはもう蕎麦文化の真骨頂の中心が
ここにいると独断と偏見で思うのである。
幸せのかたちはあやふやで、ひとそれぞれ南部太ネギと土川そばがいいと言う人あれば、
南の人は信州蕎麦に限ると言う人。あるいは出雲蕎麦。
このあいだ僕は100パーセント アメリカ産の蕎麦と知らずに買って食べましたが
土川そばよりおいしかったです。